月の下

 


昨日今日とレオンとの散歩は月の下で

そういう時にいろいろ一人で考えてて




月の光は一度死んだ光だと
どこかで読んだことがある
魍魎の匣」だったかな


例え一度死んだ光だとしても
その光がほんのりと温もりをもっていることを知っている
床にくっきりと窓の形を描く月明かりの夜
影からそっと手を差し出すと
窓の形にはわたしの手の影も描かれて
その時、手には温もりがもたらされる


陽の光は恵みでもあり
晴天の日は清清しく爽快
でもその光は少し、でもなくかなり強くて
わたしには月の光がちょうどいいと思う


一度月に吸収されてからの光のほうが
ずいぶんと自分には心地よく生き返る感じがする


月も満つる頃の光は存外
眩しすぎるものなのだ




とまぁ、こんなことを一人で考えてて
頭の中はこんな感じだけど
レオンに引っ張られてヘロヘロになってたりする
そんな現実




昼間「イン ザ カット」を観た
監督が「ピアノレッスン」の監督だったから
観ている時、レオンはわたしの上で寝る(写真)
映像的に目を惹く場面がいくつかあった


そういえば「月下の恋」がものすごく観たいんだけど
レンタルにない
何年も前に観たきりなのでもう一度観たい
すごく観たい


そんな今夜はひとりごと