清らかな狡さ 

 


雨の日
寒い日


できる限り体を丸く小さくして眠る


それはまるで
腹の内から流れ出るものに抵抗するよう



固く閉じた瞼の裏
いくつもの光の粒子が飛び交う中
ゆっくりと落ちていく


どこへ落ちていくのか
選ぶことができるのを知っているくせに
助けて欲しいと懇願するような視線を投げかける


そんな狡い自分